空宙玩具
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仮チラシ2号

喜びもつかの間
悲願の軽トラック大破
核燃料生化学処理工場(通称、ゴジラ島)に配備された二台の軽トラックが、その矢先に二台とも大破した状態で発見された。何者かによって爆破された可能性が高いものと見られている。
ゴジラ島は、クローン技術と遺伝子操作によって凶暴性を持たない安全な家畜として復活した怪獣ゴジラを飼育し、核廃棄物から放射能を摂取させて無害化する究極の核処理施設。日本だけでなく世界54ケ国からも核廃棄物を集積・処理しており、外貨獲得の有力な手段にもなっている。かつては無人島だったが、工場竣工以後は施設管理のため国際科学警察機構日本支部科学特別捜査隊(略称、科特隊)の隊員二名が常駐している。施設の大部分はオートメーション化され、コンピュータによって制御されているが、運搬作業の一部に人力を必要としており、従来はリヤカー一台を用いていた。今回配備された軽トラックは二台。搬送能力の飛躍的向上が期待されていた。
科特隊は三年前にゴジラとの戦いに勝利したものの隊員三名が殉職し、残された隊員二名は文部科学省の委嘱を受けてゴジラ島に駐在することになった。軽トラ配備は彼らにとって着任以来の悲願であった。今回の事件で第一発見者となったアラシ隊員は「きっと過激な反ゴジラ島活動家によるものでしょう。先日も我々のブログが悪意ある書き込みの殺到により炎上させられたばかりです」と顔を曇らせた。イデ隊員も「核処理にクローン、遺伝子操作。ゴジラ島は攻撃材料に事欠きませんからね」と沈痛な面持ち。攻撃材料の塊ともいうべきゴジラは、今回も黙って熱光線を放射するばかりだった。
ゴジラ島演劇 タイトル決定
ゴジラ島でのアラシ・イデ両隊員の生活を描く演劇の企画が進行していることを前号で紹介したが、劇のタイトルが『なだらかな戦線』に決定したとの発表があった。主催者は「タイトルの意味はお客さんがめいめい考えてくれればいい。こちらから解説することはしない」とする談話も公表している。また、企画者の「TACO」という名称については、メンバーの頭文字を取ったといううわさがあり、現在確認を急いでいるところである。